くすみラブ

「全国区」ってなんか気恥ずかしい語だけど書いちゃった。私が敬愛してやまない近所の書店、琴似の「くすみ書房」が雑誌に取り上げられていたらしく、これまた私が敬愛してやまないブログじだらくさんがくすみ書房についてエントリされてた。なんかうれしい。
「なぜだ!?売れない文庫フェア」 by 札幌のくすみ書房


私が最初にくすみ書房を訪れたのは札幌に一人暮らしを始めてすぐくらいだったと思うのだけれど、それ以前に「売れない文庫フェア」のことは北海道新聞の記事かなにかで読んだことがあって。人文系大学で「ちくま学芸文庫」などの洗礼(わーおもしろそー。てか、文庫なのにこんな値段!?とか)を受けた自分としてはくすみ書房興奮しまくり。まじやばい。と思ったのだった。
それ以来、くすみ書房は「本を衝動買いする場所」になっている。何か明確に探している本があるとき、というより(その場合は琴似のTSUTAYAに行くし、そういう部分で勝てないことは多分くすみ書房もわかっているんだと思う)、なんか読みたいとき。読みたい以前に「新しい刺激」が欲しいとき。全然本を買う予定じゃないときにピンときたとき、ほかの書店でならば「うーん」と迷うところでも、「うん、くすみ書房なんだし、これは買っちゃおう」となってしまうのである。じだらくのアイカワさんも書かれているとおり、広げてくれるのだ。なんか。こういった意味での「町の本屋」体験って、たぶん私にとってこの店が初めてだと思う。
かといって文化文化と居丈高なのでもなく、町の本屋さんとして売れ線の本や雑誌も置いてるし、店員さんの接客も気持ちがいい。以前、お孫さんの絵本を探しているおばあちゃんといっしょにあれがいいこれがいいと絵本を選んでいるところを目撃してほっこりしたことがある。
地下にあるカフェ「ソクラテスのカフェ」で買ったばかりの本をぱらぱら読むのも贅沢な時間。そんなこんなでくすみラブというまとまりのないエントリ。余談だけれどこのへんは私の母の実家があったところで、店長の久住さんは母の同級生らしい。へー。