水野愛也『LOVE理論』


社会人になって、特に今の会社に入ってから「コミュニケーションスキルが云々」というような話をあちらこちらで耳にするようになった。大事だよね、コミュニケーションスキルって。大事。仕事にせよなんにせよ大事。
でもちょい待ち。結局のところどうすればええの?「傾聴の姿勢が云々」はいはい。で?年に一度の会社の研修なんかは決して悪くはないけれど、身につくことってほとんどない。だって実践で生かしたいなーって思えないんだもん。そもそもスキルとか言ってる時点で人間としてどうよとすら思うしね。
そんな丸一日をつぶして行なわれる研修なんかより、本書を読むに限る。まじで本気でそう思った。だって実践したい!今すぐしたい!って思えるんだもんよ。ぐいぐいと力強すぎるまでに力強く引っ張ってくれる愛也先生の自信まんまんぶりと、その理論の明快さ。ネーミングってほんとに大事だ。
ちょっと話がそれるけど、先日、とある初対面の方が「とにかく丸暗記せよ」と仰っていた。曰く、英語を話せるようになりたければ英語の文章等を数ページ丸暗記せよ。プレゼンでも面接でも自分の考えを文章にまとめた上で丸暗記せよ。ざっくり覚えるレベルではなくすらすらと口をついて出るまでに。アドリブも含め全てはそこから始まる。と。目から鱗ぼとぼと。でも納得。示唆に富みすぎている。
てなわけで本書。「これ絶対に覚えとけ。覚えるとかじゃなくて叩き込め。で、ばんばん使え。今すぐ使え。」が満載。頭から尻尾まで満載。「傾聴力」とか言ってる暇あったら、いますぐ本書を緊張して読み、単純明快な即戦力セリフを心と体に叩き込み、叩き込むや否や現場に出るべし。個人的には「空気の正体」と「強引の定義」が大いにグッときた。

百式企画塾で頂戴した本書、クリスマス当日をもって読了させていただきました。くっくっくっく、ってずっと笑いながら感心して読みました。水野本初でしたがマジ面白かったです。ありがとうございました。以上、感想でした。

LOVE理論

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